おすすめのアンケート方法は?電話、インターネット、紙、それぞれのメリット・デメリットを紹介
マーケティングや市場調査等の目的で実施するアンケートですが、どのような方法が適切なのでしょうか。今回はまずアンケート作成をする際に押さえておくべきポイントを解説し、電話、インターネット、紙、それぞれのメリットデメリットを紹介します。
目次
アンケートを作成する際に抑えておくべきポイント
アンケートは実施する目的に合わせて、適切な質問項目を設計する必要があります。どのような点に注意すれば良いのでしょうか。ポイントを紹介します。
アンケートの目的ははっきりしているか
どういった目的でアンケートを行うのか、しっかり認識した上で質問の設計をすることが大切です。アンケートで得た内容の活用用途、明らかにしたいことなど、目的に沿った質問内容や回答形式があります。「せっかくアンケートをとるのだから」とあれもこれもと質問を増やしていくと、結果を集計したときにどう活かせば良いのかわからないアンケートになってしまったり、ぶれた回答が集まってしまう可能性があります。
質問ごとの目的ははっきりしているか
質問内容を設定する際にやりがちなのが、ネット等で見かけた質問例サンプルをそのまま使用することです。自社にあった内容にアレンジして使用するなら問題ありませんが、サンプルをそのまま並べると前述したようにアンケートの目的に沿わないアンケートになってしまいます。また、似たような質問が並ばないように注意することも大切です。「さっきも同じような質問があった」と回答者が認識することで、どういう意図だろうかと迷いが生じ、回答にブレが生じることがあります。なんとなく質問を設定すると似た質問が並びがちなので、どういう目的でこの質問をするのか、何を知りたいのかをよく考えるようにしましょう。
質問の言い回しが適切か
質問の言い回しによって望んでいない方向に回答されてしまうことがあります。例えば誘導質問のようになっている場合です。「あなたにとって車は必要ですか」という質問と「あなたにとって、公共交通機関がない場所で車は必要ですか」という質問を比べれば、当然後者の方が「はい」という回答が多くなります。また、質問が長すぎたり回りくどい場合も、質問の趣旨を読み違えたり理解できないことから、適切な回答を得られないことがあります。さらに人によって捉え方が変わる表現をしていないかも注意しましょう。「最近」と聞いてここ1ヶ月程度のことを思い浮かべる人もいれば、数年単位のスパンで捉える人もいます。できるだけ明確な数値を質問に組み込むことが必要です。
回答形式が適切か
同じ内容の質問をしても、回答形式が「はい、いいえ、どちらともいえない」から選ぶものなのか、「当てはまるものを全て選ぶ」のか、「選択肢から優先順位をつける」のか等で、得られるデータは全く異なります。アンケートの目的に合わせて適切な回答形式を設けましょう。
対象者が適切か
アンケートの対象者が適切でないと、集計したデータの価値が発揮できません。例えば、若者向けのサービスなのに中高年もアンケート対象に含んでしまう、あまりにも対照を絞りすぎて母数が集まらないなどが考えられます。
電話でアンケートを行うメリット・デメリット
数あるアンケート方法の中でも長きにわたって主流であり続けているのが電話アンケートです。どのようなメリットがあるのでしょうか。
エリアを指定して調査できる
電話でアンケートを行う場合、電話番号リストさえあれば全エリア、または対象エリアを指定して調査できます。総務省によると日本の固定電話普及率は年々緩やかに減少し2020年時点で68.1%ですが、高齢の世帯を中心にまだまだアンケート対象となり得ます。携帯電話へのアンケート調査は一般的ではありませんが、総務省によると日本の世帯におけるスマートフォンの保有率は2020年時点で86.8%となっており、携帯電話にかければほぼ世帯の誰かにつながると考えられます。
すぐに回答を得ることができる
電話アンケートの場合、通話の中でそのまま回答をもらえるのがメリットです。他のアンケート形式の場合、こちらでアンケートを投げた後は返答があるのを待たなければなりませんが、電話アンケートは回答をもらえるかもらえないかを含めて結果が出るのが早いので、急ぎのアンケートには向いています。
計画してから実施までが早い。
また、電話でのアンケートは質問内容やトークスクリプトを作成したら、後は架電するだけです。他のアンケート方式よりも工数が少なくすぐに実施できます。
電話でアンケートを行うデメリット
電話でのアンケートを口頭でオペレーターが実施する場合にデメリットがいくつかあります。どのようなデメリットがあるのでしょうか。なお、オペレーターでなく自動音声でアンケートする方法もありますが、それについては後述します。
あまりたくさんの質問や込み入った説明ができない
口頭だけで込み入ったことを説明するのには限界がありますし、質問が多すぎると対象者が苦痛に感じます。その結果切られてしまうリスクが上がるので、電話アンケートの場合にはある程度絞った質問数で簡潔に説明できるようにする必要があります。
オペレーターを使う場合、人件費がかかる
電話アンケートの架電にオペレーターを使用する場合、人件費が発生します。また、スポットで行うアンケートでは短期のオペレーターを採用するための採用コストもかかります。
インターネットでアンケートを行うメリット
スマホやPCを日常的に使う人にとっては目にする機会の多いインターネットでのアンケート。アンケート調査する側にとってどのようなメリットがあるのか紹介します。
アンケート設置後の工数が少ない
インターネットでアンケートを行うメリットは、アンケートをインターネット上やメルマガ等に設置した後は、自動で集計されるため手がかからないことです。一旦設置すれば後は待っているだけです。
たくさんの質問を設定できる
インターネットでのアンケートは対象者が画面で見ながら回答するため、ある程度込みいった質問や多くの質問を設定することも可能です。
対象者が負担を感じず回答しやすい
インターネットでのアンケートは、スマホでのアプリ操作やネットサーフィンなど、何かのついでに自分のペースで回答できます。対象者が負担を感じにくく、回答が集まりやすいことに期待できます。
インターネットでアンケートを行うデメリット
回答者にとっての手軽さが魅力のインターネットでのアンケートですが、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのでしょうか。
アンケートを設置するまでの工数が多い
インターネット上でのアンケートは、待ちのアンケートでもあり、回答を促すための動線を綿密に設定する必要があります。例えば商品購入後の画面に表示する、SNSの投稿でアンケートをとる、Webアンケートサービスを利用するなど。また、アンケート画面の作り込み、データ集計画面の設定など、自身で設定するにはWeb系の業務に精通していないとハードルが高いです。
回答する属性が偏る可能性がある
インターネットでのアンケートはスマホやPCを日常的に使用している層が対象となります。そのため高齢者や普段インターネットを利用していない人などが対象のアンケートである場合、本当に回答をほしい層から十分な回答数が集まらない可能性があります。インターネットのアンケートは属性が偏りやすいというデメリットがあります。
回答者に特典がある場合、多重回答されるリスクがある
また、回答数を上げるために、さまざまな特典を設けるケースがあります。この特典目当てに同一人物がアカウントを複数作り多重回答をするというリスクがあります。これだと正確なデータが集まりませんし、用意した特典のコストが無駄になります。
紙でアンケートを行うメリット
紙のアンケートは行政や大手企業でよく用いられるアンケート方法です。どのようなメリットがあるのでしょうか。
狙った対象者に確実にアンケートを送れる
氏名と住所が一致しているリストに紙のアンケートを郵送すれば、確実に対象者に届きます。つまり、欲しい回答者のみからアンケートを集めることが可能です。
全年齢、全エリアを対象に調査できる
電話アンケートと同様に全年齢、全エリアを対象に調査できます。
紙でアンケートを行うデメリット
紙のアンケートにはコストも労力も時間もかかります。デメリットについて紹介します。
集計が大変
紙に記入してもらった回答を、集計者が手打ちでデータ入力するため、集計に大変な労力と時間がかかります。また短期間で集計する場合はスポットの人件費も発生します。
コストをかけた割に回答率は高くない
紙のアンケートはアンケート用紙を作り、チラシやキャンペーンを作成同封し、封筒を作成し、郵送作業をするという労力とコストがかかります。そして、それを数千、数万通送っても回答率は低いです。民間であれば非常にお得な特典を用意しないと、なかなか効果が得られません。
回答が出揃うまで時間がかかる
また、回答期限を短くしすぎると回答が集まらないため、通常1〜2ヶ月程度の期限を設けることが多いです。そのため急ぎのアンケートには不向きです。
電話アンケートを効率化できるオートコールとは
短期間で大量のアンケート結果を集めるならオートコールという選択肢があります。電話アンケートにはオペレーターが必要で、人件費がかかるというデメリットがあります。また、労働基準法もあるため、1日に稼働できる時間に制限があり、短期間にかける量が多いほど人を増やさなければなりません。そんな電話アンケートのオペレーターの悩みを解決し自動化できるのが「オートコール」です。オートコールとは、自動発信、自動音声による通話、プッシュ操作によるアンケート回答、集計データの自動集計など、電話アンケートに関わる全ての工程を自動化できます。
事前に自動音声の録音や、システム上でアンケートの選択肢を設定するなどの工程は発生しますが、一旦始まってしまえば労力はほとんどかかりません。また設定した時間帯中は連続でかけ続けることができるため、オペレーターよりも長時間大量の架電が実施できます。
オートコールでアンケートをするなら「発助」
電話アンケートを効率化するならオートコールシステムの導入を検討しましょう。ソフトプラン株式会社が提供する「発助」なら、格安で手軽にオートコールのアンケートを始められます。